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    TDnet受信連携システム リニューアル

    オンプレミスとクラウドのハイブリッドシステムの採用により、開発コスト、システム管理の運用コストを大幅に削減

  • 一般社団法人共同通信社様「TDnet受信連携システム」リニューアル

一般社団法人共同通信社様は国内、海外のニュースを取材、編集して全国の新聞社、NHK、民間放送局、海外メディアに配信しています。日本語だけでなく英語や中国語などでも配信し、アジアに軸足を置く日本を代表する総合国際通信社です。

2020年、経済関連部署が主に利用する社内システムである「TDnet受信連携システム」の受信連携システム部分のリニューアルを実施。費用削減および運用負荷軽減のための自動化という当初の目的から、システム全面の刷新となりました。当社は要件定義からシステム構築、保守運用までをトータルで支援しました。
当システム導入の経緯と効果について、情報技術局ソリューショングループご担当者様にお話を伺いました。

お客さまの課題・要望

  • 当時使用していたシステムのハードウェア保守期限切れ対応
  • 構築時イニシャルコストおよびランニングコストの削減
  • 運用負荷軽減を目的とした自動化
  • 使用していたOSやミドルウェアのバージョンが古いため、ハードウェアの更新だけではない受信連携システム部分の総合的な刷新

当社選定のポイント

  • システム更改で発生するイニシャルコストと、サービスイン後に発生するランニングコストのトータル費用を各社ごとに算出して比較し、クォンツ・リサーチ社のコスト面が優れていたこと
  • TDnetよりデータ受信を行い自社のサービスを構築・展開している実績があり、TDnetを利用したシステム構築に信頼を持てたこと

サービスについて

概要

「TDnet受信連携システム」は主に経済関連部署が利用する社内システムです。上場企業の適時開示情報を取得し、リアルタイムでデータの蓄積・閲覧・検索ができます。また、必要な開示情報をスクリーニングし、後続の電文作成システムに対してXML形式ファイル、プリンターに対して自動印刷用PDFを送信する機能もあります。

―オンプレミスとクラウドのハイブリッドシステムの採用により、開発コスト約20%減、システム管理の運用コスト約50%削減を実現―

コスト削減のために検討した技術的なポイント

  • 安価だが拡張性・安定性を併せ持つシステムとするため、“社内の汎用サービス”を活用
  • 初期開発コストの削減に有効である“Material-UI ライブラリ”を利用
  • 開発コスト・運用コストの削減のため、AWSマネージドサービスである “Amazon Elasticsearch Service” をPDF全文検索に利用

その他の技術的なポイント

  • ネットワーク負荷の低減を実現するため、開示データは差分データのみ自動更新する通信方式を採用
  • 外部環境からのアクセスを可能にした“事前認証機能”の仕組みを構築

<システム概念図>

一般社団法人共同通信社様「TDnet受信連携システム」 システム概念図

効果

今回のリニューアルでの効果をお聞かせください

業務運用面ではこれまでどおり安定して稼働しており問題なく運用できています。システム運用面では受信連携の部分は弊社の手を離れて運用負荷が軽減されることを期待しています。

また、今後予定している東証側のシステム改修では、弊社側でシステム更新による影響や費用を検討する必要がなく、クォンツ・リサーチ社にお任せできる点は大きなメリットだと思います。

今後12月決算や3月決算といったTDnet開示量や弊社側の決算電文作成処理が増える時期を、このシステムではじめて運用することになりますので、その時に真価を発揮してもらえると思います。

開発体制、プロジェクト支援についてのご意見があればお聞かせください

バグの修正や課題解決にかかるレスポンスが早くて助かっています。また積極的にシステムの改善を検討してくれる面を評価しています。

今後の展望、当社へのご要望をお聞かせください

今回ハードウェア更新のみに留めている決算電文を作成しているシステムについて、業務運用負荷を軽減するための、さらなる自動化を進めたシステム更新を検討しています。

今後も安定した運用を行うためのサポートと、将来的な業務改善などの提案をお願いします。

お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

プロジェクトマネージャより

今回のプロジェクトでは、“処理速度の維持”と“コストの削減”を両立させるシステム構成が必要と考えました。そこで、共同通信社様の社内業務システムと密に連携する処理速度が重要な部分はオンプレミスとし、ライセンス及びリソースコストがかかっている全文検索の部分はAWSマネージドサービスを利用する構成を提案いたしました。結果、お客様にご理解いただき、オンプレとクラウドのハイブリッドシステムに挑戦することができました。

設計・開発段階では、現行システムの仕様が特殊だったこともあり、お客様と何度も仕様確認の場を設けました。また、UATフェーズでは入念にご確認いただき、リリース前に発見した問題も解消することができました。

実は、当プロジェクトの開始が2020年1月で、折り悪くコロナ禍での推進を余儀なくされました。テレワーク中心の業態に変化せざるをえず、当初は戸惑うこともありましたがお客様のご協力もあり、むしろテレワークの利点を生かすことでスムーズに開発を進められました。こうした中、当初予定から遅れることなくサービス提供を開始することができました。

お客様には、開発当初からリリースまで一貫してプロジェクトにご協力いただき心よりお礼を申し上げます。

今回、お客様の業務をASPサービス化したことで、軽減された時間を別の領域にご活用いただくことができるようになったと思います。更なる自動化も検討されているとのことですので、当社のノウハウの精緻化・高度化を進めながら今後も様々な提案をしていき、末永く当システムをご利用いただけるように尽力していきたいと思います。

※掲載している内容、所属やお役職は取材を実施した当時のものです。

お客様情報

  • お客様名 一般社団法人共同通信社
    所在地 〒105-7201 東京都港区東新橋1-7-1 汐留メディアタワー
    URL https://www.kyodonews.jp/
DX推進支援サービス SIサービス

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